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更新履歴や、背後の戯言を載せてます。 …割合、背後が主のものになっております故、ご注意下さいませ。
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「たっだいまーっあーもうなんかクソあついねー………って何やってんのさみりょたん。」


それは、何時の間にやら外出し、何時の間にやら帰宅した彼の第一声。


「………話かけんな、返事もめんどくせー…」

彼、熾津瑯の目線の先にはみりょたんこと玖駕乃深稜が。
深稜は神代家の居間で壁に寄りかかり、見るからに気力が無い様子で座っていた。

「…んー?最近気が付くとそんな感じになってない?暑さにやられた?」

瑯は靴を脱ぎながら問う。
深稜は体育座りを崩したような姿勢で顔を俯けたまま、だるそうに返す。
「…ちっげ………」
「じゃあ何?あ、みりょたんが何かして七儀さんに怒られたとか!」
若干瑯の目がきらきらしていることは気のせいか。

「……何そんな嬉しそうに縁起でもねーことを……つか違ぇし…」

瑯は深稜の隣に座り込むが、それに対して深稜の反応は無い。
瑯、続ける。

「えー?違うのぉ?じゃあ何さ、さっさと言っちゃいなよ、めんどくさいし。」
「…お前に人を労るという気持ちは無いのか……」

深稜は気だるそうに目線を少し上げると、ゆっくりと口を開く。


「…盆が、近ぇから……」

「ボン?…ああ、お盆のこと?なんで?なんかあんの?」



瑯は上げた目線を追うように、深稜を覗き込む。


「…………家、行かなきゃいけねぇから」

少し間を置いた後、深稜はぼそりとそう口にした。



「家?ああ、実家?帰るの嫌なの?」
瑯は首をかしげるばかり。彼にしたらここまでの全身から湧き出るそうな気だるさの理由とは理解出来ない。



「……………… 別に、 めんどくさいだけだし。」



深稜はそれだけ言うとゆらりと立ち上がり、隣室の襖に手をかける。

「え、ちょっと何、みりょた…」
「ちょっと寝る。威巫斗帰って来たら言っといて。」
「は!?ねえ、さっきの話は…っ」


ピシャリ…

襖が深稜の手によって閉められる。
完全に閉められた襖からは、深稜の姿はもう見えなかった。


「…なんだよ、もう…。」

瑯はそう呟くが、もう深稜には届かず。
結局何だったのか。

そういえば深稜が今までどんな生き方をしてきたのか、そもそも「玖駕乃深稜」という人間をよく知らないことに気付く。


「…まあ、お互い様なんだろうけど。」

呟く瑯は、どこか自嘲気味に静かに微笑んだ。



***



「……なんでまだ慣れねんだろ…

…形で帰るだけだ、何とも思ってない、…思わないように、してんのに……」



ベッドに横になり、うつろな目をした深稜の手は、
爪の痕が残る位、強く、ぐっと、握られていた。


心の奥の深い所。
見えない鎖が、今も彼を闇と繋ぎ止める。


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…こんなの出てきました。
ちょっと前に書いたものだったりします。
かきかけですが…ちゃんとまとめる予定もないので;(ぁ

小説の書き方ではないですが、
なんちゃってストーリー仕立てにはなってるかと…
多分瑯の話。











深稜:(振り返り)ってΣえーーー!?な、お前それどうした…?;;
瑯:(服に血がべっとり←)電車ん中でケツ撫でられたから一発かましてきた。
深稜:は!?…つかなんかキャラ違くね…?;;
瑯:…別に。ちょっと機嫌悪いだけだし。(むっすー
深稜:(これちょっとじゃないよーめちゃくちゃ機嫌悪いよーー;;;)
瑯:チッ…あの若造が……あーもう気分悪い、寝る。(どかどか
深稜:(盛大な舌打ちしたよこの子ー!?)…お、おぅ…って、ちょ、お前その血付けたまま…!?



***↓後は微妙にシリアス傾向な話になってます。

ガッシャーン

威巫斗:…………!!!(←驚愕の顔
深稜:あ、…
威巫斗:や、あ、血…!け、怪我…!!だ、だい…っ!?ちりょ…っ!!
深稜:ちょ、落ち着けって威巫斗、大丈夫だから、な…?
瑯:…別に、返り血だし。
深稜:お前も、とりあえず風呂入れ。ていうかここ威巫斗ん家だし。
その血つけたままうろうろすんな。
瑯:……チッ、(視線合わさないまま風呂場へ向かう)
威巫斗:…あ、………
深稜:大丈夫、後俺がやるから、お前は気にすんな。
ごめんな?さっき夕飯の材料落としちまったろ。
威巫斗:う、ううん、それは、だいじょう、ぶ……あの、瑯、は……
深稜:ん、なんかちょっと嫌なことあっただけみたいだから。…ちょっと様子見てくるな。
威巫斗:………う、うん…大丈夫、かな………


***

瑯:……くっそ、もうやだ、やだ…っ吐きそう…

コンコン、

深稜:…瑯?大丈夫か…?
瑯:…………今、話、したくない…
深稜:…そうか、わかった。着替え、威巫斗に借りたからここ置いとくな。
瑯:……ん、ありがと………床、後で拭くから…
深稜:…おう、


***

瑯:…また、人に当たって………僕は、駄目だ…
…も、止めたいのに、こんなの……

 

***


これで終わってましたー!(←
瑯の内側が少しでも解って頂けたらなーと思います。

…あーみりょたんが弄られてるお話が書きたい…(!
短いのでいいから何か書こうかな…



●瑯が、風邪を引いた。



「……あー、僕、風邪引いたみたい。」
熾津瑯は、玄関のドアを開けると同時にそう言った。

ごく自然に洗濯物を取り込んでいた深稜はこう返す。

「出て行け。今すぐ出て行け。」
「……みりょたん、冷たい……」

言っておくがここはやはり威巫斗宅である。



***


「だってお前威巫斗にうつったら大変だろが。」
「僕はいいのー…?」

熱のせいなのかわざとなのか、涙目で言う瑯。
だがいい加減慣れてきたのか、深稜はおかまいなし。
ていうかこの二人、ぶっちゃけあまり仲良くはない。

「お前なら何でも大丈夫な気がする。」
深稜、真顔である。

「……酷い、酷いよ深稜…このまま僕がここから出て、
行く当ても無くふらふらして、変なおにいさんに掴まって、
あーんなことや、こーんなことされt…
「Σあーあーあー解った、解ったから、とっとと入りやがれ…!!!;;」

泣きながら一気にそういう瑯に対し、
深稜は観念したらしい。それ以上諸々聞かされるのが、嫌だった、とも言うが。

「…体調悪いのは、ほんとなんだもん…」
「………あー、ほら、布団しいてやるから…」

めずらしく弱っている瑯に、結局なんだかんだと世話をやく深稜。
性<サガ>なのか、何なのか。


「………ありがと…。」
瑯の言葉は、ほんのぽそり、と。




***


「……………!!!!!」

扉を開けて、寝込んでいる瑯を見るなり、威巫斗は一気に顔面蒼白になった。
「ろ、瑯…っど、どどど、どうし…っび、病気…!?ど、どうしよう…先生呼んで…っ
「あー、大丈夫だから、うん、大丈夫だから、落ち着けって」
靴を脱ぐ間もなく駆け出そうとする威巫斗を慌てて止める深稜。
勢いで走らせておくと、とんでもないことになりかねない。

「ちょっと食ったし、薬も飲んだら大丈夫だって。つかこいつ生命力高そうだしな…」
「え…っそ、そう、なの…?……苦しく、ないかな…大丈夫かな…」
最後の一言は余計だが、結局一通り世話をしたらしい深稜、
威巫斗もなんとか留まり、その場で心配そうに瑯を見つめる。

「お前もとりあえずあんま近づくなよ?うつったら大変だからな」
「…え……で、でも…」
「あー俺がやるから、問題ないって。」

「……………う、ん…」

威巫斗はいまいち納得していないようであるが、深稜に言われ、
言葉を返した。


***


「…ごっほ………ぅー…気持ちわる、い…」
「Σはわわわ…!!!;;」

「かんぜんふっかーつ☆☆」


その後、
見事に深稜にうつった、というオチ。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




ふと書いてみたネタ。あとでちゃんと上げようかな…
みりょはなんだかんだいって面倒見はいいです。
相手が瑯じゃなきゃ、もっと優しい(ぁ
深稜にとって瑯は、嫌いというより苦手らしいです。

そして瑯はちょっと位まいってる時の方が可愛いです。(ぁ
ちょっと素直さがプラスされるので(苦笑

ちなみに威巫斗は近所の図書館に行っておりました。
絵本眺めるのが好きなようです(あー…←

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